当ホテルから徒歩8分、東口の地下街・アゼリア内「MeRveilles(メルヴェイユ)」ではオリジナルの香水づくりが体験できます。
店内ではオリジナル4種類を含む約100種類の商品を販売。テイスティングも可能です。
調香師の妹尾龍哉さんに優しくリードしてもらいながら、調香するので初心者でも安心。短時間で“自分が求める香り”へとたどり着けます。
まずはアンケートの記入から。10種類の色から1つ、「さわやか」「親しみやすい」など20種類の言葉から2つをピックアップします。妹尾さんによると「ベルガモット」など、具体的な香りを用いて表現するより、色や形容詞でイメージを表したほうが、理想の香りを調合しやすくなるとのこと。
次に調合したい香りの詳細イメージを「涼しい/暖かい」「甘口/辛口」「淡白/濃厚」「複雑/単純」「男性的/女性的」を軸に各9段階で指標化していきます。ここまでで約10分経過。コンセプトをしっかり固めることが、成功の決め手になるんだとか。
その後、アンケート結果をパソコンに入力。データ解析によって香料を3種類ピックアップしてもらいます。
テイスティングするのは2種類の香料、3種類すべての香料を調合した2つのバージョンです。
香料は青色のオブジェと同じ高さから1滴落とすのがポイント。これより高すぎても低すぎても、調合に影響するそうです。
ムエット(テイスティング用の紙)で混ぜ合わせ、5秒間軽く振ったのちに、テイスティングを行います。鼻まで一気に近づけるのではなく、香りがする距離で止め、嗅ぐのがポイント。深呼吸すると鼻が疲れてしまい、正確なテイスティングができないので注意!
最後に、はじめに各9段階で表した「涼しい/暖かい」「甘口/辛口」「淡白/濃厚」「複雑/単純」「男性的/女性的」とは“真逆”の数値をデータベースに入力。まったく別の香料2種類・3種類バージョンを割り出し、同じようにテイスティングを重ねて、コンセプトに一番近い組み合わせの香りを決めます。
気がつけば、テイスティングしたムエットがずらり。最終的には、2回目の“真逆”のイメージを表現した組み合わせに決まりました。意外です。
香水のネーミングをした後、3ミリリットルの小さなボトルに詰めてもらって体験は終了。香水の正しいつけ方もレクチャーしてくださり、大満足のひとときでした。
妹尾さんによると、“推しをイメージした香水づくり”を目的に訪れるお客様も多いとのこと。推し活をさらに盛り上げそうです!
MeRveillesでは、川崎の香りを表現したオリジナル香水「044」を販売(現在は欠品中)。川崎市制施行100周年となる2024年7月に新バージョン「紫の音」を発売する予定だそうです。音楽のまち、川崎にふさわしいネーミング。どんな香りになるのか、今から楽しみですね。