
お次は「明治神宮」へ。いちょう並木のある「外苑」に対して、こちらは「内苑」。明治天皇・昭憲皇太后を御祭神としてお祀りすることを目的に、1920年に建立されました。
「明治神宮外苑いちょう並木」から原宿口(南参道)まではタクシーを利用して10分ほど。徒歩では約30分の道のりです。

まずは、原宿口から15分ほど歩いて本殿を参拝。さすが、東京ドームおよそ15個分(約70万平方メートル)の広大な敷地。かなり歩きがいがあります。
ここで注目したいのが本殿の両脇にそびえ立つ「夫婦楠(めおとくす)」。縁結びや夫婦円満、家内安全のご利益があるパワースポットとして知られています。

「祈願絵馬(500円)」を掛ける絵馬掛所は、向かって右側の夫婦楠に。祈願や感謝、誓いの言葉が実を結びそうな、とても縁起のよい場所にありますね。

こちらは「開運木鈴こだま(1,000円)」。境内の御神木からつくられており、裏側には「開運」の文字が刻まれています。3万6千本の樹木からなる、明治神宮らしいお土産です。

おみくじ「大御心(おおみごころ)」は、一般的な吉凶の占いではなく、御祭神である明治天皇と昭憲皇太后の和歌が記された「明治神宮」独自のもの。明治天皇は約10万首、昭憲皇太后は約3万首の和歌を残されたそうで、そのなかから人生の教訓になりそうな歌を15首ずつ、計30首を解説つきで記載。うち20首は英訳もついています。

こちらは外国人観光客に人気のスポット、清酒の菰樽(こもだる)。全国から献納された日本酒の空容器が南参道を彩ります。限られたスペースに銘柄の個性が見事に表現されていて、日本人から見ても飽きない面白味が。しばらく眺めてしまいました。

菰樽からくるりと後ろを向くと、景色は一変。神社の一角にワイン樽が並ぶという、とても珍しい光景と出会えます。明治天皇が好んで飲まれていたことから、今もフランス・ブルゴーニュ地方のワインが奉納されているそうです。

南参道と北参道の出会い口にある「第二鳥居」にもぜひ注目を。高さ12メートル、幅17.1メートル、柱の太さ直径1.2メートル、日本一の大きさを誇る木造の鳥居です。重さはなんと13トン。樹齢1500年を超える巨木からつくられました。
さらに「明治神宮」を堪能したい、パワースポットを巡りたいという方におすすめなのが「明治神宮御苑(維持協力金 大人500円・小中学生200円)」。

江戸時代、加藤家や井伊家の下屋敷にあった、8万3千平方メートルの広大な庭園。明治維新後は皇室の御料地として、明治天皇・昭憲皇太后ゆかりの名苑となりました。6月に見頃を迎える花菖蒲1500株は明治天皇の指図によって植栽。今では「明治神宮御苑」の象徴的存在になっています。花菖蒲と並び、見ごたえのあるもみじの紅葉は、11月下旬から12月中旬に楽しめます。
「明治神宮御苑」内のパワースポットとして知られているのが、「清正井(きよまさのいど)」。

加藤家の下屋敷時代、加藤清正が掘ったと伝えられる都内有数の名井戸です。毎分60リットルの清水が1年中絶えず湧き出ることから、浄化のパワーがあると言われています。

こんこんと湧き出る神秘的な井戸に、思わず手を合わせるスタッフ。ご利益があるといいですね!

そのほか、北参道近くには、新宿の街が望める公園さながらのスペースも。歩けば歩くほど、豊かな自然と数多くのご利益が期待できる「明治神宮」。充実した旅になること、間違いなしのスポットです。