
新港エリアに到着してまず向かったのは「カップヌードルミュージアム 横浜」。日清食品創業者・安藤百福氏の「クリエイティブシンキング=創造的思考」を、さまざまな展示から体感できる体験型食育ミュージアムです。

真っ白な壁と高い天井が印象的なエントランス。これからどんな体験が待っているのか、ワクワクする瞬間です。

こちらは「インスタントラーメン ヒストリーキューブ」。1958年、安藤氏が発明した世界初のインスタントラーメン「チキンラーメン」から始まり、インスタントラーメンが世界的な食文化に発展する今日までの様子を3,000点以上のパッケージで表現しています。

自分と同じ生まれ年のインスタントラーメンに感激するホテルスタッフ。

「百福の研究小屋」では、世界初のインスタントラーメン「チキンラーメン」が誕生した当時の研究小屋が忠実に再現されています。チキンスープの材料であるニワトリの小屋が設置されているところにも、リアリティが感じられます。

研究に使われていたのは、どこの家庭にもある、ありふれた道具ばかり。特別な道具を使用せずに、大発明を成し遂げた安藤氏のアイデアとそれを実現しようとする情熱と執念が見て取れます。

「安藤百福ヒストリー」では時代背景とともに安藤氏の生涯を紹介。加工食品でいち早く製造年月日の表示を開始したのは日清食品だったとか。「チキンラーメン」や「カップヌードル」、宇宙食ラーメン「スペース・ラム」といった画期的な商品の発明のみならず、食の安全など多角的な視点で食品業界をリードされてきた方だったのですね。

「クリエイティブシンキング ボックス」では、安藤氏のクリエイティブな発想を知ることができる6つのボックスが配置されています。こちらは「なんでもヒントにする」のコーナー。パネルに触れると、発明のヒントとなったものが変化して新しい発明に生まれ変わっていく様子が一目でわかる仕組みです。「チキンラーメン」は天ぷらの調理風景がヒントとなってつくられました。

こちらは「タテ・ヨコ・ナナメから見る」を体現したオブジェ。麺の部分に、「creative」など日清食品グループが大切にしている4つのキーワードが隠されています。

ラストは「あきらめない」。言葉の重みをかみしめながら、偉業を成し遂げた歴史上の人物と撮影できる稀有な場所です!

展示を楽しんだあとは「マイカップヌードルファクトリー」で、世界でひとつだけのオリジナル「カップヌードル」づくりに挑戦(1食500円、要整理券または利用券つき入館券)。自分でカップをデザインしたあと、スープを4種類から1つ、具材を12種類から4つ選びます。味の組み合わせは合計5,460通りだというから驚きです!

今回、スープには「シーフードヌードル」、具材には「ひよこちゃん ナルト」「エビ」「チェダーチーズ」「インゲン」をセレクトしてみました。
後日、実食したところ、「シーフードヌードル」のスープにチェダーチーズが絡み合って、濃厚な旨味に。これまで食べたことのないオリジナルの「カップヌードル」に感激の嵐でした!

最後は、エアパッケージに空気を入れて完成。スタイリッシュなバッグ型の包装で持ち帰りができます。

ミュージアム内にはフードアトラクション「NOODLES BAZAAR ワールド麺ロード」もあります。ここでは、安藤百福氏が“麺”のルーツを探し求めて旅する途中で出会った、世界各国のさまざまな“麺”が味わえます。

アジアのナイトマーケットをイメージしたという異国情緒あふれる店内。一歩足を踏み入れた瞬間から旅行気分になれます!
提供されている世界の麺メニューは8種類。イタリアのパスタや韓国の冷麺といった馴染みのあるものから、中国の蘭州牛肉麺やマレーシアのラクサなど珍しいメニューまでバラエティ豊かなラインアップがそろっています。すべてハーフサイズ(500円)で提供されているので、食べ比べしながら世界の味を楽しめます。

こちらはカザフスタンのラグマン。柔らかいうどんのような麺に、羊肉と野菜をトッピング。オイスターソースが隠し味になっています。

そのほか、「ミニチキンラーメン(250円)」やデザートメニューも。
ここでしか食べられないという「カップヌードル ソフトクリーム(400円)」は、なんと「カップヌードル」の味を絶妙なバランスで表現したしょうゆ風味のソフトクリーム。「カップヌードル」と同じ具材がそのままトッピングされています。どんなお味か興味津々でしたが、想像以上に美味しい!甘じょっぱさがクセになります。

ラストは、エントランス近くにある「ミュージアムショップ」でお買い物。人気ナンバーワンの「チキンラーメンまんじゅう(1,150円)」は「チキンラーメン」味……ではなく、黄身あんの入った甘いおまんじゅうだそうです。
カップヌードルミュージアム 横浜
住所:神奈川県横浜市中区新港2-3-4
電話番号:045-345-0918
料金:大人 (大学生以上):500円 ※高校生以下は無料
開館時間:10時〜18時(入館は〜17時まで)
休み:火曜(祝日の場合は翌日)、年末年始
備考:※一部のアトラクションは、別途料金や事前予約などが必要になります。詳しくはウェブサイトでご確認ください。
ウェブサイト:http://www.cupnoodles-museum.jp/ja/yokohama/