
まずは、小田原を代表する名所・小田原城へ。戦国大名小田原北条氏の居城となって以降、関東支配の中心拠点となった場所ですが、1703年に起こった元禄地震による火災で天守は焼失。1960年(昭和35年)、江戸時代に造られた模型や引き図を基に外観が復元されました。
公益財団法人日本城郭協会による「日本100名城」にも選ばれただけあって、天守閣までの道のりにも見ごたえあるスポットが盛りだくさん。
二の丸に位置する馬出門(うまだしもん)や銅門(あかがねもん)、本丸正門となる常盤木門(ときわぎもん/冒頭写真)も“難攻不落”の城を示す頑強さが感じられます。

天守閣前にそびえ立つ巨松(オオマツ)。小田原市内最大の松です。1831年から1845年までに書かれた「相中雑志」文中にある「七本松」のひとつと推定されています。

城址公園内ではこうした樹木のほか、四季折々の花が楽しめます。特に、春を彩る約300本の桜、5~6月に咲く約1万本の花菖蒲、約2,500本のあじさいは見ごたえ充分。

天守閣の最上階5階は、標高約60メートル。展望デッキからは相模湾が一望できるほか、晴れた日には房総半島まで見えます。

西側に目を向けると、小田原駅が。東海道線、東海道新幹線、御殿場線、小田急線、箱根登山線、大雄山線の6路線が乗り入れる、鉄道ファンにはたまらないスポットです!

天守閣の内部は歴史資料の展示施設に。1階は「江戸時代の小田原城」、2階は「戦国時代の小田原城」、3階は「小田原ゆかりの美術工芸品や発掘調査の成果」、4階は「明治時代から現代に至る、小田原城の歴史」と各階にテーマが設けられています。

天守閣内にはミュージアムショップも!

天守閣限定の小田原提灯は各種5,000円、ミニ小田原ちょうちんは各種2,750円。江戸時代、「旅人が携帯できるように」という職人の願いから、折りたためる構造に開発されたという小田原提灯は、宿場町ならではの名品です。上下の蓋が大雄山最乗寺の霊木で作られているため、魔除けにもなるとされていたか。よい旅の相棒になりそうですね!

常盤木門にある「SAMURAI館」では、小田原城天守閣や日本甲冑武具研究保存会会員などの所蔵する甲冑や刀剣類を展示しているほか、武士の世界観を表現するプロジェクションマッピングのコーナーもあり、最新技術と歴史の融合を体感できます。
小田原城址公園
住所:神奈川県小田原市城内6-1
電話:0465-23-1373
営業時間:9時〜17時(最終入館は16時30分/天守閣)
営業時間:9時〜18時 最終着付け受付時間:15時30分 最終返却時間:17時30分
休み:12月第2水曜日 ※館内整理のため 12月31日〜1月1日
料金:天守閣単独券 (個人)一般 510円/小中学生 200円 (30人以上の団体)一般 410円/小中学生 160円 常盤木門との2館共通券 (個人)一般 610円/小中学生 220円 (30人以上の団体)一般 500円/小中学生 180円
ウェブサイト:https://odawaracastle.com