生田緑地は、首都圏でも有数の豊かな自然があふれるエリア。春は梅、桜、つつじ、初夏は花菖蒲やあじさい、秋には見事な紅葉を堪能できます。
東口ビジターセンターから美術館までは、最短ルートで徒歩8分ほどの道のりです。
エントランスホールでは躍動感ある「千手」がお出迎え。こちらの展示作品は定期的に入れ替わります。季節ごとに訪れたくなる演出ですね。ちなみに上部にある小窓からは、春の時期、桜の花がひょっこり顔をのぞかせるそうです。
川崎市高津区で生まれた岡本太郎。晩年、本人から数多くの作品が川崎市に寄贈されたことをきっかけにこの美術館の建設計画が持ち上がりました。開館されたのは、没後3年経った1999年のことです。
岡本太郎の作品はおよそ1800点。常設展ではテーマに沿った作品をセレクトして展示しています。企画展は「岡本太郎現代芸術賞」展など、岡本太郎にゆかりのある現代作家の展示会などを開催。いずれも展示替えは年に4回実施されています。
まずは、常設展示室へ。入口すぐの「赤の部屋」は人気No.1のフォトスポット。こうしてみても、確かに映えますね!
順路のない、まるで迷路のような常設展示室。ライトに照らされた、中央の「樹人」がひときわ目を引きます。
常設展示室は、写真撮影が可能。絵画の表面にガラス板はなく、作品を間近でじっくり鑑賞できます。なかには直に触れられて体験できる作品も。このエリアには「芸術はみんなのもの」という岡本太郎のスピリットがあちこちに宿っています。
「椅子コーナー」では、「坐ることを拒否する椅子」をはじめ、さまざまな椅子の座り心地を確かめられます。一見とっつきにくく個性的な作品が、ぐっと身近に!
展示室を出ると、「太陽の塔」や「若い夢」の顔出しパネルコーナーも。子どもだけでなく大人もはしゃいでしまいそうな、ユーモアあふれる演出です。美術館のコンセプトが「体験型展示空間」というのもうなずけますね。